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2012年6月11日月曜日

学校。

現代の日本では、行ったことがない人はいないと断じていい「学校」。
でも、それってどういう意味だろう? と考えた。「学」は文字通り「まなぶ」。でも、「校」については思い当たる意味がない。

活字業界用語の「校正」や、昔の盲人の官職名である「検校」という言葉は知っていた。けれど、やはり「校」の文字そのものの意味はイメージが湧かない。なので調べてみた。

「校」の字は訓読みで「かせ・くらべる」と読む。
「交」は、人が脚をX字形に交差させたさまを図案にしたもの。そこに「木」へんがついて、木の棒をX字形に組んださまを表す文字になっている。
木と木が交わるように、人と人が教える・教わるという形で交わることから「まなび、まじわる」意味で「学校」ということのようだ。
「校正」の場合は、原稿と出力物とを「くらべて、ただす」という意味だろう。

「校」の文字には、ほかにも刑具や処刑場・軍営の柵という意味もある。同じく木を交わらせて作られたモノだ。
さらに、そこから転じて武官の役職名にも使われるようになる。「将校」の「校」はこれが由来。
さらにさらに、言い合い・ディベートを意味する「校論」という言葉もある。だんだんアグレッシブで物騒な意味になってきた。


僕は、学校というものはなかなか楽しかったと記憶している。いい先生も友達もいた。
翻って、同級の中には「退屈で退屈でしょうがねぇよォ」という人も、「飛び出して今すぐ働きたい!」という人もいた。どちらも今まで続いている親友たち。感じ方は様々だ。
学校がやりたくない勉強をさせられる「学びの枷」になるか、生涯の師・友と「学び交わる」場所になるか。誰にとっても後者であることを切に願う。

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